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発信者情報開示の手続きは弁護士にお任せした方がいいようです。

特定できても

発信者情報を辿ると

特定できても 写真

これが分かれば発信者の特定は容易いと考えたい気持ちもありますが、この情報は あくまで発信元のパソコンを特定することができる情報で、書き込みを行った人物 を特定することとは同じ意味ではありません。 それが個人宅ならばそれでも充分なのですが、発信元が不特定多数の学生や教師が 利用する大学や専門学校だった場合、容疑者の数は3桁から4桁になります。 全校生徒がそのパソコンを使えたわけですし、もしかしたらそこの生徒ではないのに 外部から遊びにやってきて校内のパソコンを使った可能性もあります。 もちろん教師や用務員、出入りしている業者の方々も容疑者リストには入るので、 そこから犯人を特定するのはかなりの難関となります。 そのパソコンを触れた人物、犯人はその中にいることは確定的なのですが、パソコン を開放しているスクールでは対象者は膨大な数になってしまうのです。 その全員をひとりずつ聞き取り調査するとしても、もう少し有力な証拠がなければ 犯人はまんまと逃げおおせてしまうでしょう。 そのパソコンを触れた1,000人の中のひとり、それだけの根拠で犯人を自白 させることなんてほぼ不可能なのです。 明白な証拠もありませんし、発信元が不特定多数の人間が利用可能なパソコンで あった場合はそこで投了するしかない、そんな悲しいこともあるのです。 これは学校だけではなく、公共施設やインターネットカフェでも同じです。 名誉毀損や誹謗中傷の書き込みをするリスクを知っている人物なら、自宅のパソコン ではなくそうした環境下で実行することも充分考えられます。



そこで諦めたら

では発信者情報が開示されたにも関わらず、そこから犯人特定までの道のりが 困難すぎるケースはどうするべきでしょうか。 これ以上の調査は無駄になるかもしれませんし、ここで打ち切るのが賢明でしょう。 「ここまできたのにそりゃないぜ、もう50万円も使っちゃってるんだよトホホ・・」 と悔し涙を流すかもしれませんし、犯人を成敗することを夢見てここ数ヶ月を過ごして きたのならやりきれないかもしれませんが、これ以上頑張っても徒労で終わる確率 がとっても高いので仕方ありません。 そのような環境下で書き込みがされているということは、実行犯は足がつかない よういろいろと気を使って誹謗中傷しているとも考えられますし、これ以上捜査 しても決定的な証拠が残されている可能性は低いのです。 今の時代ほとんどのご家庭で自宅にもパソコンが鎮座しているでしょうし、スマート フォンを所有しているのも若者だけではありません。 なのに自分の機器を使用せずに誰でも利用可能なパソコンを使って犯行に及んだ ということは、身元の発覚を恐れて対策を練っていると考えるのが自然なのです。 その最初の手の内が見えた時点で、発信元がオープンなパソコンだと判明した時点で、 それ以上の追跡は不毛だと潔く諦めるのが大人の対応です。 絶対に犯人を特定することは出来ない、そう断言は出来ませんが無駄骨になると 予想したほうが的中するのです、こういったケースでは。



無視してスルーも

発信者情報開示請求を行っても犯人を見つけることができないのなら、いっそのこと 名誉毀損や誹謗中傷の書き込みをスルーするという裏技もあります。 犯人が見つかるかも分からないのに50万円という大金を投入するのはとても勇気 がいることですし、ならばちょっとの間我慢してみるのはどうでしょう。 人の噂も何日かすれば収まりますし、悪口程度のことなら無視して放っておいた ってそれほど実害はないかもしれません。 気分は悪くなりますが、コストに見合う成果が見込めなければ実行するのは やめたほうがいいですし、実際そんな書き込みは信憑性が無いので他の人が見たって たいした影響はないと信じてみるのです。 もしも企業で製品の悪評を広められているのなら対策せざるを得ませんが、ごく 普通のサラリーマンの足の臭いや性癖なら掲示板に赤裸々に記載されていたって 実害を被ることはほとんどないでしょう。 数ヶ月もすればみんな忘れる事柄でしょうし、むきになって対処しなくても自然と 立ち消えていくのを待つだけでもそんなに困りません。 開示請求で何十万円も使うことを考えればそれくらいは我慢したっていい、これは 名誉毀損や中傷の程度や期間も考えて決めるべきでしょうが、個人レベルの話なら たいていは無視してやり過ごすのが正解かもしれないのです。 企業イメージを損なうような誹謗中傷ならば弁護士さんに相談して解決の道を 探るのが正解ですがね。



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