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ネットでの誹謗中傷・名誉毀損は年々増加傾向にあります。

ネットでの誹謗中傷

誹謗中傷されたら

ネットでの誹謗中傷 写真

ネット上でもしも自分が誹謗中傷されていたらどう対応すべきでしょうか。 こちらの個人情報はあまねく暴露されているのに、相手の事は何一つ分からないまま では効果的な対策を立てることはできません。 掲示板の管理者に「そちらのサイトで私が名誉毀損されているから削除して下さい」 と依頼しても、運良く該当する書き込みを消してもらえても発信源である人物が 野放しにされていては、間髪いれずに同じような内容の書き込みがされて誹謗中傷が 止まる事はないかもしれないのです。 犯人を特定して止めない限りはこの問題は解決しませんので、その方向で誹謗中傷を ストップするように動くことになります。 まずは名誉毀損されている、中傷されている証拠を残すため、そのサイトなりを プリンターにて複写しますが、これはそう難しいことではないでしょう。 もしも出来ない、やり方がわからないのであればプリンターを使用せず、カメラで そのサイトが映し出されているモニターを撮影してもオッケーです。 カメラの性能は特に考えなくてもいいですが、どんな内容が書き込まれているかは 読み取れる解像度で撮影しなければ意味はありませんので、その点には注意して 撮影後に確認するとよいでしょう。 証拠の画像がぼやけてしまっていたりはっきりと映し出されていないようでは、 その後の活動に役立てることができません。 きっちりと誹謗中傷の証拠を押さえる、これが第一歩になります。



プロに相談をする

自分が被害者である証拠があればその後はグンと行動しやすくなりますが、最初の 行動は専門家や国家権力へ相談することになるでしょう。 自分がどうしたいのか、相手をどうしたいのかにもよるでしょうが、民事事件として 解決を望むのなら弁護士に話を持っていき、準備を整えてから法廷で犯人と対決を すべく手配してもらいます。 刑事事件として犯人を追い詰めたいのであれば警察に相談することになりますが、 実際のところ日本の警察はインターネット上での名誉毀損や誹謗中傷では重たい腰 をなかなかあげてはくれないという話です。 新聞やテレビ同様にサイトでの書き込みにも表現の自由があり、うかつに事件として 取り上げるわけにはいかないという事情があるようで、悪評や悪口程度のことでは まともに取り合ってもらえないそうなのです。 母親はデベソではないのに「あいつのカーちゃんてデベソなんだぜ」といった悪意に 満ちた書き込みをされても、警察に相談したって追い返されてしまうだけなのです。 その書き込みが嘘かまことかは問わず、ただの悪口くらいじゃ事件として扱って もらえないということで、警察を動かしたければもっと事件性のありそうな書き込みや 中傷を提示しなければなりません。 放っておいたら怪我人、あるいは死人が出そうだと思われるような書き込みの証拠を 持ち込めばさすがに警察も動いてくれますので、そんな証拠があれば必ずプリンター やキャメラを使ってキープしておきましょう。


警察の立場

悪意が感じられる書き込み程度では動けない、そんな警察の立場も理解できます。 いくら書き込みの証拠があったとしてもそれ自体を罪に問えるかという問題もあり、 噂話の類で国家権力が動くのもどうかと思われるからです。 これが通用してしまうのなら学校や職場で悪口を広められたからと警察に駆け込む 人も出現してしまいそうですし、警察官の仕事としては不適格という意見も頷けます。 悪意がエスカレートして事件に発展しそうならば対応してくれるかもしれませんが、 ほとんどは被害届を提出しても話だけ聞いておしまい、受理してもらえないでしょう。 「匿名の掲示板でボクの足が臭いって悪口が書かれているんです、臭くないのに。 腋臭症や多汗症の治療も受けているから足の裏以外だって臭くはありません。 歯科医院にも定期的に通って口臭予防も万全ですので、足も腋も口も臭いはずが ないんですって、本当に。疑うのなら嗅いでくださいよ、遠慮はいりませんて。 それなのにこんな書き込みをするなんて許せない、犯人を捕まえてください、罰を 与えてください、とびきり重たいヤツを。そのための警察でしょう?」と相談に いったところで、99%の確率で被害届は受理されません。 そこには事件性の欠片もないからで、誹謗中傷されたからと騒いだって警察の出番 にはなりえないのです。 この場合犯人を特定して書き込みをやめさせたい、損害賠償させたいというのなら、 刑事事件ではなく民事事件として扱うことになります。



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